摩耗と摩擦は、温度、面粗度、速度、負荷、接面形状などといった複数のパラメーターが働く複雑な現象です。弊社では、最適な評価試験レベルを選択し、影響を持つパラメーターを特定するという方法をとっています。
基礎試験レベルの評価では必ずしも実際の現象を再現することはできません。また、実機レベルの評価では関連するパラメーター数が多すぎて、うまく解析することができず、理解を妨げることがあります。
弊社は、様々な評価試験レベルを駆使し、お客様の多様なニーズにお応えします。:
このサービスでは、どの評価試験レベルにおいても、具体的なソリューションを見出します。弊社が常に心掛けていることは、現場で実践できる現実的な提案・検討結果をご提供することです。
弊社のトライボロジービジネスにおけるお客様のほとんどは、自動車、航空宇宙、エネルギー産業関連の会社ですが、IREISは、生活関連分野や健康分野でも活動しています。
弊社の50年に亘る経験と2000以上の研究テーマの中から4つの事例をご紹介します。
重量物積載車両(HGV)のシャフト/シリンダー/カムのシステムには、その車両信頼性を確保するため、特に高い耐久性が求められます。IREISは、計算と実験を繰り返し、シリンダーヘッド内の当該部品の様々なフリクション、潤滑状態を解明することに貢献しました。
フレッティングとは、微小な振幅振動によって引き起こされる摩耗現象です。航空宇宙産業では、とりわけ、この問題に悩まされています。
IREISは、航空機エンジンメーカーのために、特別なテストベンチを制作しました。このベンチでフレッティングが発生する現象を解析し、将来の材料および表面処理技術を開発しています。
ある発電用タービンメーカーは、材料、特にブッシング用材料の設計基準の刷新を考えておりました。IREISは全ての材料についてベンチテストを実施、その顧客の材料技術部に非常に信頼の高いデータを提供いたしました。
IREIS部門は、自律的に鼓動し、体内移植可能な人工心臓の開発で、CARMATをサポートしています。IREISは、その信頼性を保証するために、このシステムのトライボロジー挙動を適正化することを目指しています。このパートナーシップの結果、IREISでは、この分野専門の新しい研究室の設立に至りました。